こんにちは!もふです。
今回は少し昔の話でもしてみようということで、私が副業でフードライターをしていた頃のお話をしようと思います。
実はわたくし本業の傍ら半年間程フードライターを務めていたことがあります。
意外と貴重な経験をさせてもらったので、フードライターに興味がある方や、副業を考えている方は参考までにお読みいただければ嬉しいです。
フードライターとは?
フードライターとは簡単に言うと皆さんのご想像通り“食をテーマにした記事を書く人”のことです。
レストランなどの飲食店を取材し、そのお店の魅力を言葉にして発信します。
フードライター(グルメライターなんて言い方もします)の定義についてはこれ!と決まっているものが無く、人それぞれ解釈が違っていたりするためフワッと食をテーマにした文章を書く人と覚えておくのが良いかと思います。
どうやってなるの?
フードライターになるには大きく分けてフードライターを募集しているメディアに応募する、メディアから声をかけてもらう方法の2つがあります。
私の場合は有難いことに後者でフードライターになる縁をいただき、私にはもったいなすぎる某超大手メディアでフードライターをすることになりました。
副業としてできる仕事?
さてこのフードライターというお仕事ですが、副業としてできるお仕事なのか?
これに関してはその人のモチベーションや体力の問題がある為断言はできませんが、私はとても副業としてできる仕事ではありませんでした。
せっかくいただいたお話だからということで約半年間程やらせていただきましたが、本業の傍らとしてやるにはあまりにも仕事量が膨大で完全にオーバーワークでした。
最後の方なんて辛くて辛くて考えるだけで涙が出そうになるほど辛かったです(笑)
フードライターのここが大変
なぜ副業としてやるには厳しかったのか?
半年間フードライターをやってみた感じたフードライターの大変なところをご紹介します。
受注から納品まで全て自分でやらなければいけない
まず1番辛かったのが受注から納品まで全て自分でやらなければいけなかったこと。
以下にフードライターがどんな仕事をしているのかを簡単にまとめてみました。
(メディアによって多少の違いはあります)
以下の表で仕事依頼以外は全て自分でやっています。
そうです、フードライターと言えど取材して書いているだけじゃないんです。
しかも全てがスムーズにいくとは限らず、お店の提案の段階ですでに記事となっていたところや規格の趣旨に合わないものは容赦なくNGになりますし、提案が通ったところで取材がNGの場合もあります。
取材まで行ったと思ったら今度は修正地獄が待っていて、やっっっと納品できたら最後にちょっと面倒な清算事務が残っているという。
これを本業の傍らにやるには本業の昼休みを削って、家に帰ってきても家事をそこそこにライター作業をして、と大変な毎日でした。
仕事依頼(ジャンルやターゲットなどを指定)
お店探し
提案(ここで却下なら1つ戻る)
企画書作成&取材アポ(取材NGならお店探しに戻る)
取材
記事執筆(ここで修正地獄)
納品
清算
ダメ出しに凹む
次に辛かったのがライティングのダメ出しです。
私にライティングスキルが無いのが悪いのですが、趣味でブログを書いている程度の人間にはきちんとしたメディアで発表できるようなライティングスキルは持ち合わせておらず、それはそれはダメ出しの連続。
これなら私が書かなくてもいいのでは?というほどに全修正がかかった時もありました(笑)
メディア側も全くそんな意図はないことは分かっていますがなんとなく人間性を否定されているような気がして、些細なことで凹みやすい私には辛い作業でした。
ギャップにがっかりされることも
何気に辛かったのが、取材先のお店とこちらとで取材のギャップがあるという事。
皆さん、取材が来ると言ったらどんな想像をしますか?
大きなカメラと照明を担いだカメラマンにリポーターがいて大掛かりなイメージありませんか?
それが実際にはさえない女が一眼レフ片手に来ただけ。。。
なーんだって思いますよね(私なら思います(笑))
取材先に挨拶をした時のがっかり感が地味にしんどかったです。
自分の資産にならない
最後にあまり共感していただけないかもしれませんが、書いた記事は自分の資産にならないことが個人的にはさみしかったです。
メディアでフードライターをやっていたという経歴自体は自分の資産になりますが、書いた記事は全てメディア側に権限がある為自分の資産にはなりません。
当たり前と言えば当たり前なのですが長年ブログを運営して1つ1つの記事が自分自身の物という感覚でいた私からすると残念だなぁと思っていました。
フードライターをやってよかったこと
大変だったフードライターのお仕事ですが、良かったこともあります。
お店に詳しくなった
まずは当たり前ですが、お店に詳しくなれること。
私は都内中心に活動していたため、今では都内の飲食店にだいぶ詳しくなることができました(笑)
まぁ悲しいことにこのスキルを役立てる場面が今のところあまりないのですが、例えば友人と都内でランチする事になった時なんかはシチュエーションに応じたお店を提案してみようかなと思っています。
ライタースキルが格段に上がった
次に嬉しかったのがライタースキルが上がったことです。
具体的にはこういう時はこの言い回しをするとスマートに書ける、読者を惹きつけるようなワードはこれ、などなどブログにも役立つ知識を沢山身に着ける事が出来ました。
ダメ出しばかりで凹んでいたのは事実ですが、その一方で毎回凄く勉強になっていたのも事実です。
やりがいはあります
あまりにオーバーワークすぎて続ける事が出来なかったフードライターのお仕事ですが、本音としては副業という事ではなく、本業としてしっかり努めたい仕事だったなと今でも思います。
それくらいやりがいがあるし、大変ではありましたが楽しかったです。
自分が取材して、そのお店の魅力を文章にして、それが全世界の人が閲覧するメディアで公開される。
こんな嬉しいことは無かったです。
取材では嫌なこともありましたが嬉しいことの方が圧倒的に多かったですし、感謝される嬉しさを経験することができました。
仕事の責任の重さ、大変さから気軽にやってみなよ!とは言えませんが、楽しさややりがいは私が自信をもってオススメします。